牡蠣の産地「大野瀬戸」について

当店の牡蠣はすべて、広島県西部海域で育った牡蠣を使用しています。

日本三景・宮島と、対岸の廿日市市(旧大野町)とに挟まれた海域「大野瀬戸」。広島県西部に位置し、波静かでおだやかな表情をもつ海域です。広島の名産品として名高い牡蠣の産地として知られ、たくさんの牡蠣いかだが海に浮かんでいます。

牡蠣の味は、養殖場の自然環境によって大きく左右されます。宮島周辺の海域は、上は広島市の太田川、下は隣接する山口県の小瀬川、今津川に挟まれ、そして豊富な原始林の残る宮島からは直接山水が流れ込む、牡蠣にとって絶好の海域です。山の森林から流れ出す淡水には、かきの餌となる植物プランクトンを増殖させる栄養塩(窒素、リン、その他の微量栄養素)が多く含まれています。海中の植物プランクトンの量が牡蠣の養殖にとって大切な条件なのです。

また、この海域は海水の流れも適度に良く、河口からも適度の距離があり、夏に増殖したプランクトンの死骸などによって水質が悪くなるといった事もありません。植物プランクトンは、かきの大事な餌となりますが、多すぎるとむしろ害になってくるのです。

牡蠣にとって最適な環境である漁場「大野瀬戸」で育った牡蠣は、風味が豊かで味わい深く、濃厚かつ繊細な牡蠣特有の味がより豊かに感じられます。

牡蠣の水揚げの様子 かき打ち

▲大野瀬戸の海には牡蠣いかだがたくさん浮かんでいます。

日本三景・宮島について

松島、天橋立と並んで日本三景の一つである宮島は、日本を代表する景勝地です。推古天皇元年(593)の創建と伝えられ、平清盛が造営した厳島神社をはじめ、豊臣秀吉が建立した千畳閣など、島内には史跡、名勝、国宝、重要文化財の類が豊富に残されています。

平成8年には厳島神社が世界文化遺産に登録されました。世界文化遺産として登録された区域は、社殿を中心とする厳島神社と、前面の海および背後の弥山原始林(天然記念物)を含む森林の区域431.2ヘクタール。古代の姿を大切に保存する弥山を背景に、壮麗な社殿と宮島のシンボルとも言える大鳥居を海に浮かべる厳島神社。

また、島全体が日本における代表的な暖地標準林であることから、瀬戸内海国立公園の一角として特別名勝、特別史跡、風致地区、天然記念物などの指定を受けています。

厳島神社
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